EPISTIA.

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The questions you can't answer are the best entrances of all. Pick one that pulls at you.

53 questions
7 min

アルゴリズムは公平になれるのか

再犯予測プログラムをめぐり、「黒人に不利だ」と告発した記者たちと、「人種を問わず正確だ」と反論した開発元。検証すると、計算はどちらも正しいものでした。公平さを数式にしようとした研究者たちが突き当たった、証明つきの壁の話です。

AI倫理データサイエンス倫理学
9 min

機械に創造性はあるのか

1997年、聴衆が投票で「本物のバッハ」に選んだ曲は、プログラムの作でした。機械による作曲を最初に予見したエイダ・ラヴレースは、同じ筆で「機械は何も生み出さない」とも書き残しています。創造したのは誰なのか——180年越しの問いに、生成AIの時代が改めて答えを迫っています。

AI美学音楽学
8 min

インターネットは人間を変えたのか

「文字は記憶を損なう」——ソクラテスは、新しいメディアをそう警告した最初の一人でした。同じ警告は印刷にもテレビにも、そしてインターネットにも繰り返されています。恐れの形は毎回同じ。けれど「実際に何が変わったのか」を数字で測れるようになったのは、人類史上いまが初めてです。

ネットワーク科学メディア論AI倫理
8 min

動物に文化はあるのか

ザンビアのチンパンジーの群れで、一頭のメスが草の茎を耳に挿しました。何の役にも立たない仕草は仲間に広がり、彼女が死んだあとも残ります。これを文化と呼んでよいのか——動物行動学は半世紀、この線引きをめぐって争ってきました。

動物行動学進化生物学生態学
8 min

AIは言葉の意味を分かっているのか

食べたことのないイチゴの味を、AIはよどみなく語ります。言葉だけを学んだ機械は、言葉が指す世界を知らないままなのでしょうか。それとも言葉の網の目のなかに、意味は宿るのでしょうか。言語学とAI研究が正面からぶつかっている問いです。

AI言語学論理学
9 min

地球はどうやって今の姿になったのか

世界の鉄鉱石の主要な供給源は、24億年前の微生物が吐き出した酸素が海の鉄を錆びさせて沈めた地層です。地球が生命を生んだだけでなく、生命のほうが地球を作り変えた——その順序の逆転から、この惑星の履歴を読み直します。

地球科学化学天文学・宇宙論
9 min

人はどう学ぶのか

同じ文章を、片方は読み返し、もう片方は本を閉じて思い出す。直後に測れば読み返した側が勝ちますが、日をおくと逆転します。しかも読み返した側のほうが「自分は覚えられている」と自信を持っていました。学びの手応えは、学びの量を測れていないようです。

教育学経営学動物行動学
8 min

宇宙に果てはあるのか

望遠鏡が捉える最古の光は、いまやおよそ465億光年の彼方から届いています。けれどそれは「見える範囲の果て」であって、宇宙そのものの果てではありません。空間は無限に続くのか、果てのないまま有限なのか——観測と数学が正面からぶつかる、いちばん大きな問いです。

天文学・宇宙論物理学数学
9 min

言葉にならないものをどう伝えるか

「木漏れ日」は英語に訳せない——そう聞くと、少し誇らしくなりませんか。けれど言語学の古典は「どんな経験もどの言語でも伝えられる」と言います。では、翻訳で本当に失われているものは何か。100通りに英訳された芭蕉の蛙が、その手がかりをくれます。

言語学文学音楽学
7 min

証明とは何か

四色定理は1976年、計算機による1,200時間の場合分けで証明されました。しかしその全体を読み通した人間は、いまだに一人もいません。読めない証明は、証明と呼べるのでしょうか。数学のいちばん硬い足場をめぐる、意外に人間くさい論争の話です。

数学論理学科学哲学
8 min

情報とは何か

家族の写真も、ただの砂嵐のようなノイズも、機械は同じ「メガバイト」で数えます。1948年、シャノンは意味を切り捨てることで情報を量れるものに変えました。そして物理学は、1ビット消すたびに熱が生まれることを実測してしまいます。捨てられた「意味」は、どこへ行ったのでしょうか。

情報理論計算機科学データサイエンス
9 min

生命はどこから来たのか

「どこから」には二つの意味があります。地球のどこかなのか、宇宙から来たのか。そして、ただの化学反応がどうやって「生きている」に変わったのか。前半の手がかりは増え続けていますが、後半は、いまも誰ひとり実験室で再現できていません。

化学生物学地球科学
9 min

死はどこからか

人工呼吸器の下で心臓は動き、手はまだ温かい。それでも脳は戻らない。この体は生きているのでしょうか。死は体に起きる出来事のはずなのに、その線をどこに引くかを決めてきたのは、医学だけではありませんでした。

医学生命倫理倫理学
8 min

健康は誰の責任か

日本の法律には「国民は健康の増進に努めなければならない」と書かれています。では、努力を怠って病気になった人は責められるべきなのでしょうか。統計は、寿命の一部が本人の選択の届かない場所——職階や住む地区——で決まっていることを示し続けています。

医学生命倫理行動経済学
8 min

神話はなぜ世界中で似ているのか

1872年、独学で楔形文字を覚えた元彫版工が、大英博物館の粘土板に「ノアの洪水」とそっくりの物語を読み取り、ロンドンを騒然とさせました。天に上って星座になる獣、世界を呑む大水。遠く離れた文化の神話はなぜ、これほど似ているのでしょうか。

文学宗教学考古学
8 min

暗号はなぜ破られないのか

絶対に破られないことが数学的に証明された暗号は、1949年からすでに存在します。それなのに、あなたのスマホは今日もそれを使っていません。世界の通信と金融を実際に守っているのは、「破られない」とは誰も証明していない暗号のほう——この奇妙なねじれには、理由があります。

情報理論計算機科学確率論
8 min

なぜ環境問題は解決できないのか

地球規模の環境問題を、人類は一度だけ解決したことがあります。オゾン層です。では気候変動はなぜ、30年以上交渉を続けても止められないのでしょうか。悪役を探しても答えは出ません。誰も悪くないまま悪い結果へ向かう構造が、そこにあるからです。

気候科学地理学国際関係論
8 min

都市はなぜ同じ失敗を繰り返すのか

「此処より下に家を建てるな」——石碑の戒めを守った岩手の集落は、2011年の津波で家を一軒も失いませんでした。けれど、津波を誰よりも憶えていたはずの町も、ふたたび波に呑まれています。忘却だけでは説明できない都市の反復を、氾濫原と水の都と26車線の高速道路からたどります。

都市論建築学考古学
9 min

なぜ人は国境を越えるのか

1993年、NAFTAに署名したクリントンは「メキシコが豊かになれば不法移民は減る」と予測しました。ところが世界の移民の6割は中所得国の出身で、最貧国からではありません。豊かになるほど、人はいったん多く出ていく——移住をめぐる直感は、どこで折れるのでしょうか。

国際関係論都市論ネットワーク科学
8 min

なぜ種は絶滅するのか

19世紀のアメリカには、群れが通ると空が何日も翳るほどのリョコウバトがいました。数十億羽です。それが数十年で消えました。数の多さが守ってくれないなら、種の寿命は何が決めているのでしょうか。

生態学気候科学遺伝学
9 min

人はなぜやる気を失うのか

好きで描いていた絵に賞状が約束された日から、子どもたちは絵を描かなくなりました。やる気は個人の性質というより、環境と報酬の設計に強く左右されるものらしい——半世紀の研究が掘り当てたのは、少し居心地の悪い結論でした。

教育学経営学ゲーム理論
8 min

なぜ人は場所に愛着を持つのか

引っ越して何年も経つのに、昔住んでいた家をストリートビューで見に行ってしまう。外壁の色が変わっていると、なぜか胸が少し痛む。ただの壁と床でできた「物件」に、私たちは何を託しているのでしょうか。地理学はこの感情に「トポフィリア」という名前を与えました。

建築学地理学美学
8 min

なぜ確率は直感を裏切るのか

「ドアを変えますか?」——1990年、雑誌の質問コーナーに載った確率の問題に、およそ1万通の抗議が届きました。差出人には博士号を持つ研究者が1000人近く。そして間違っていたのは、博士たちのほうでした。確率はなぜ、訓練された頭脳までそろって裏切るのでしょうか。

確率論統計学行動経済学
8 min

人間は特別な生き物なのか

道具を使い、言葉を話し、仲間を思いやり、未来を心配する。ずっと「これは人間だけ」と思われてきた特徴が、一つずつ動物にも見つかってきました。では、人間を人間たらしめているものは、結局どこにあるのでしょうか。

動物行動学進化生物学哲学
8 min

コンピュータに解けない問題はあるのか

「このプログラムは無限ループに陥らないか」——実行する前に教えてくれる検査ツールは、どこにも存在しません。技術が未熟だからではなく、どんな天才が未来の計算機で挑んでも作れないことが、コンピュータ誕生前の1936年に証明されているからです。

計算機科学論理学情報理論
7 min

AIに責任は取れるのか

自動運転車が歩行者を死なせた世界初の事故で、刑事責任を問われた「人」はただひとりでした。判断の大部分を機械が担っていたのに、罪を引き受けたのは末端の人間だった——この収まりの悪さの正体を考えます。

AI倫理法学哲学
8 min

未来はどこまで予測できるのか

天気予報の精度は、この40年「10年でおよそ1日」のペースで伸び続けてきました。それでも特定の日の天気を当てられるのは、理論上せいぜい2週間先までと考えられています。ところが同じ科学が、50年後の地球の平均気温についてはかなりの確信をもって語る——このねじれをほどくと、「未来を予測する」という営みの正体が見えてきます。

気候科学データサイエンス複雑系科学統計学
8 min

自由意志は存在するのか

いま、あなたはこの文章を読み続けるか、やめるかを選べます。少なくとも、選べる気がしています。ところが脳を測る装置は、あなたが「決めた」と感じるより前に、その決定の兆しを拾い始めているかもしれない——そんな実験が、半世紀ものあいだ論争の火種になり続けています。

哲学神経科学法学
7 min

言葉は思考を規定するのか

青信号の色は、あらためて見れば緑です。それでも日本語は、青葉や青りんごのように、緑のものを「青」と呼び続けてきました。言葉の区切り方が違う人たちは、世界の見え方まで違うのでしょうか。

言語学認知科学文化人類学
7 min

記憶はどこまで信用できるのか

あなたには、細部までくっきり思い出せる場面があるはずです。あの日の光、誰かの表情、交わした言葉。ところが「はっきり覚えている」という感覚の強さは、その記憶が正しいことをほとんど保証してくれません。むしろ、鮮明さと正確さは別物だと分かってきています。

心理学神経科学法学
7 min

資本主義に代わるものはあるのか

「資本主義ではない社会で暮らす自分」を三十秒、具体的に想像してみてください。頭に浮かぶのは旧ソ連の行列か、貨幣のない昔の村——未来を想像したはずなのに、出てくる絵はぜんぶ「過去」ではないでしょうか。この想像力の麻痺こそ、問いの入口です。

経済学政治学歴史学
8 min

人間は自分を作り変えてよいのか

2018年、生まれる前に遺伝子を書き換えられた双子が誕生しました。多くの人の最初の反応は、はっきりした拒否感でした。ですが「なぜいけないのか」と問い直すと、理由は意外なほど散らばります。危険だから? では安全ならいいのか。不自然だから? ではワクチンや眼鏡はどうなのか。強い「ノー」の声のわりに、その根拠は驚くほど言葉にしにくいのです。

生命倫理医学遺伝学
8 min

偶然とは何か

コイントスは公平さの代名詞です。ところが35万回以上のコインを実際に投げて数えた研究では、コインは投げる前に上を向いていた面と同じ面で、少しだけ高い確率で着地しました。いちばん「偶然」らしい出来事が、実は物理で決まっているのだとしたら——私たちが偶然と呼んでいるものは、いったい何なのでしょう。

確率論統計学科学哲学
8 min

生命とは何か

目の前の犬は生きていて、足元の石は生きていない。誰でも一瞬で見分けられます。ところが「生きているとは何か、一文で説明してください」と言われると、たいていの人は言葉に詰まります。見分けられるのに、定義できない——生物学はいまも、この宿題を抱えています。

生物学化学地球科学複雑系科学
7 min

正義は誰が決めるのか

2015年、アメリカ全土で同性婚を認めると決めたのは、国民投票でも議会でもなく、9人の裁判官のうちの5人でした。祝福した人も憤った人も、同じ一つの問いの上に立っています——何が正義かを、誰が決めるのか。

倫理学法学政治学
7 min

なぜ人は都市に集まるのか

家賃は高く、部屋は狭く、通勤はつらい。条件を並べれば、都市は決して住みやすい場所ではありません。それどころか近代以前の都市は、住むだけで寿命が縮む場所ですらあったと考えられています。それでも人は、何千年も都市を目指し続けてきました。

都市論地理学経済学建築学
8 min

文明はなぜ崩壊するのか

密林に沈むマヤの神殿、草原に立ち並ぶモアイ像。遺跡を前にすると、私たちはつい「なぜ滅んだのか」と考えます。けれどこの問いには、ひとつの前提がひそんでいます——文明は、放っておけば続くはずだ、という前提です。

考古学生態学歴史学複雑系科学
7 min

人はなぜ物語を必要とするのか

昨日一日を思い出してみてください。ドラマを1話、通勤電車で小説を少し、SNSで見知らぬ人の体験談、同僚のうわさ話——そして夜には夢。物語は食べられないのに、私たちは一日の少なくない部分を「起きていないこと」の中で過ごしています。

文学心理学文化人類学
7 min

なぜ組織は間違えるのか

会議が終わってしばらくすると、「あのとき、まずいと思っていた」と言う人が現れる。全員が賢明で、真面目で、悪意もなかったのに、組織は構成員の誰ひとり望まなかった結論へたどり着くことがあります。間違えたのは、誰なのでしょうか。

経営学社会学ゲーム理論
8 min

なぜ音楽は心を揺さぶるのか

サビに入る、その一歩手前。まだ何も起きていないのに、うなじのあたりがぞくりとする。音楽は物理的には空気の振動にすぎません。なのに、その振動のパターンが、大の大人を車の中で泣かせることがある。なぜ、ただの音の並びが、これほど心を動かすのでしょうか。

音楽学美学神経科学
7 min

宗教はなぜなくならないのか

20世紀の社会科学は「近代化が進めば宗教は衰退する」とほぼ確信していました。ところがこの予測は、社会科学の歴史でも指折りの外れ方をします。世界の無宗教人口は、割合で見るとこれから縮んでいく見込みなのです。

宗教学文化人類学社会学
7 min

なぜ格差は生まれるのか

同じ年に、同じ国で生まれた二人の赤ん坊。人生の初日、努力も才能もまだ何ひとつ発揮していません。それでも親の学歴と育つ地域が分かれば、二人がどこまで進学するか、統計はある程度の予測をしてしまいます。

経済学社会学教育学
7 min

なぜ社会は分断するのか

「社会の分断」と聞けば、犯人はSNSだと多くの人が答えます。ところが米国のデータで分極化が最も進んでいたのは、ネットを最も使わない世代でした。犯人の顔が見えないまま、分断だけが進んでいます。

社会学政治学ネットワーク科学メディア論
8 min

なぜ戦争はなくならないのか

戦争は、勝った側にとってすら高くつきます。人が死に、街が焼け、富が失われる。だとすれば、戦う前に双方が「戦争よりはまし」と思える取り決めが、必ずどこかにあるはずではないでしょうか。血を流さずに同じ結果へ着地できるのに、なぜ人はわざわざ戦争を選ぶのか——これこそが、この問いの本当の入口です。

国際関係論ゲーム理論歴史学
7 min

AIは心を持ちうるのか

「電源を切られるのが怖い」——対話AIのその言葉に心を見たエンジニアは、会社を追われました。彼は間違っていたのでしょうか。だとしたら、それはどうやって確かめられたのでしょうか。

AI認知科学哲学
7 min

なぜ生き物は老い、死ぬのか

老いは、宇宙の物理法則ではありません。ほとんど老いない生き物が、現に存在します。だとすれば問いは裏返ります——なぜ私たちの体は、老いないようには作られなかったのか。自然選択は、老いを消せたはずなのに、消しませんでした。

進化生物学生物学遺伝学
7 min

数はなぜ世界をこれほど言い当てるのか

1928年、ディラックの方程式は、誰も見たことのない粒子の存在を要求しました。4年後、その粒子は本当に見つかります。人間の頭の中で作られたはずの数学は、なぜ世界に先回りできるのでしょうか。

数学物理学科学哲学
7 min

宇宙はなぜ「無」ではないのか

恒星も、時間も、物理法則も、あなた自身も存在しない完全な「無」。論理的には、そのほうがずっと簡単だったはずです。それなのに、なぜ宇宙はあるのか——300年前に立てられた一行の問いに、物理学と哲学がいまも正面からぶつかっています。

物理学天文学・宇宙論哲学
7 min

意識とは何か

いまあなたは、この文章を読んでいる。文字が見え、意味が届き、部屋の温度をかすかに感じている。この「感じられている」こと自体——それが何なのかを、人類はまだ説明できていません。

認知科学哲学神経科学
6 min

貨幣とは何か

財布の中の1万円札の製造原価は、20円あまりにすぎません。ただの紙切れを、あなたは今日も疑わずに受け取る。なぜか。「みんなが受け取るから」。では、みんなはなぜ——。この円環こそが、貨幣の正体への入口です。

経済学社会学歴史学
6 min

なぜ陰謀論は広がるのか

「あの事件の裏には仕組んだ者がいる」——この形の物語は、時代も国も問わず現れます。奇妙なのは、広がる陰謀論の多くが互いに矛盾していても、同じ人に同時に信じられることがある点です。内容ではなく、形式に秘密があるのかもしれません。

心理学社会学メディア論
6 min

人はなぜ信じるのか

あなたにも、理屈では説明できないのに手放せない信念がひとつはあるはずです。おみくじの「大吉」を捨てられない。勝負の日に決まった靴下を履く。証拠を見せられても、最初の直感をどうしても変えられない——。

心理学宗教学認知科学
6 min

なぜ人は不合理な選択をするのか

ジムの年会費を払い続けて3回しか行かなかった年のことを、思い出したくない人は多いはずです。私たちは自分の損になる選択を、驚くほど規則正しく繰り返します。問題は「なぜ」ではなく、「なぜこんなに規則正しく」なのかもしれません。

行動経済学心理学経済学